カエルガーデン
今回は変則パターンで由紀と二人でサイトに来た。
というのは今回の訪那はまずサイトの建築工事の契約、
さらに納屋の整理、そして決して人任せに出来ない着工前に
伐採されては困る植物を移植するためである。
タツキは学校があるので東京で留守番である。 金曜の夜サイトに到着し翌朝はお気に入りの早朝ウォーキングの時間も惜しんで
移植と移動する納屋の荷物整理を始めた。
納屋の整理は順調に進んだが移植は結構手間取った。
ゲートに植えたヨーロッパゴールドやニシキギ、ガマズミ、アジサイや
山野草ファンには生唾もののマムシグサや那須サイトの誇り、タラノキなど
移植しなければならない植物は結構な数になる。
9時から黒磯にある建築会社で契約の予定なので残りは契約のあとに・・・
約束の時間に会社に到着して無事契約調印。
雑談で那須岳がもし噴火したらという話になったが
そこの社長の理論では爆発しても溶岩は裏にながれるから那須は大丈夫である
と太鼓判をおしていた。
さすが社長になる人物の自信に満ちた思い込み言動には恐れ入る。
契約後サイトに戻り移植の続きを行なった。
キヌタソウ、マムシグサやタラノキもせせらぎのそばに移植し、
バリ屋で購入したカエルの石像を番犬ならぬ「番蛙」として置いた。
ちなみに欧米ではカエルは庭の神様として偶像化されている。
たぶん害虫をエサにするからであろう。
予定していた移植をものすごいスピードで終え、2時すぎに帰路についたが
途中の高速で予想外のすさまじい豪雨に遭遇した。
さいわい無事であったが東北道が雨で川のようになってしまったのは
まったく初めての経験であった。
走行車両はみな文字通りそろりそろり非常灯をピコピコさせてかろうじて動いた。
車内で「ハイドロプレーン現象」は禁句であったことはいうまでもない。
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