911のお話
1996年、91年型ポルシェ911クーペを購入した。 まさしくワープするかのように那須サイトまで往復していたが事故で廃車。 めげずに、1998年87年型911カプリオレを購入し現在に至っている。 (後記:2018年2月、27万キロで走行不能となり廃車) そこでこのポルシェ911について思いつくままに述べてみたい 911のおいたち911のドライビング911は実用車?!To NasuSite |
911のおいたちドイツのポルシェさんがデザインした4人乗りの 空冷エンジンを積んだRR車である。 フォルックスワーゲンが「ご先祖様」 |
で、ポルシェ356が「お父さん」という事になる。
ガレージ付きの家
911はこの356をさらにスポーティな高性能車にするべく
ポルシェが気合いをいれて世に送り出したもので
当時は901タイプと命名していた。
しかしこの真ん中に0がくる3ケタ数字はプジョーが元来使用していたもので
プジョーと論争
となり、結果911になったらしい。
この初代911は俗称ナローポルシェといい
スマートでエレガントなデザインがとてもすばらしい。
こちらも将来ガレージ付きの家に住めるようになったら是非購入したい車だ。
ナローポルシェだけ
なのだ。そして現代の911のベースデザインはこのナローポルシェを踏襲しており、
それだけこのナローポルシェのデザインの完成度が高かった。
そして911のタイプ名がその後の930、964、993とマイナーチェンジされても受け継がれ、
すべて911という事で認識されている。
(ちなみに守屋家が最初に購入したのが964で、今のが930です)
930タイプは911に比べると
バンパーがでかい。
そしてロングセラーであった。
だから一般的にポルシェというとこの930をイメージする人が多いと思う。(若い奴は別だが)
私も以前はポルシェというと930ターボしか思い浮かばなかった。
そしてこの930タイプは俗称ビッグバンパーと呼ぶ。
これはバンパーがボディと一体化され、より洗練されたデザインとなり、
パワステ、ABS、エアバッグなどの装備が用意された。排気量は3600cc、250馬力である。
964には
俗称はつかなかった
あの特徴的なカエルの目のようなライトが空力のために
ナナメに傾いたデザインになっててしまったからである。
おしりも過剰な程サイドに飛び出しており、フロントビュー、リアビューともにがっかりさせられた。
ナローポルシェのようなノーブルな美しさが
微塵もなくなってしまった
98年からは水冷エンジンのニューポルシェ911となったのである。
(911という呼び名があまりにもポルシェのイメージに焼き付いているため
この水冷マシンにまで911というネーミングを引き継がざるえなかったようだ。)
この後、ポルシェのSUV「カイエン」や4ドア「パナメーラ」などが発表されたが、私にとってこれらはポルシェではなくなってしまった。
911のドライビング[ダイレクト感覚] ドライビングなどと偉そうに言うほどドライビングテクニックはない と自覚しているが感覚的な事を述べてみたい。 964と930を比べると明らかに964の方が速い。 高速などでオーバー200kmでも不安なく道路に吸い付かれる様に疾走したし、 ブレーキも素晴らしかった。よって高速では常に追越車線を走り、 前方の車はあわてるように道を開けてくれた。まさに キングオブハイウェイ |
を満喫できた車である。
常磐高速でフェラーリと230kmのクルージングを楽しんだ時もあった。
それに比べると930は遅い。信号待ちで仕事帰りの
ペンキ屋のバンに抜かれた。
高速では120km以上だすと怖い。なんかフラつく感じだ。
アライメントが狂っているのかなと思ったほどだが
どうやらこんなものらしい。930では160km以上だしたことがない
まあ、高速でスピードをだすのはそんなに楽しいものではないし、
車の絶対条件でもないので気にしてはいない。
なにしろその特筆すべき点はダイレクト感覚である。
964も一般的な車に比べればダイレクトであったが930の感覚は飛び抜けている
パワステもABSもないせいかもしれないがまさにバイク的である。
おしりと手が地面を感じる
のだ。おしりに後輪と地面の接点を感じる事が出来るし、
同様に、両手にも前輪と地面の接点を感じる。感覚が研ぎ澄まされる。
ボクスター(ポルシェの2シーターオープンカー)をドライビングした事があったが
インテグラとイメージが似ていた。速そうだけどおもちゃぽい。
[クラッチをあてる]
アクセルを少しふかし気味にして、左足のクラッチをゆっくりと戻していくと車は走り出します。
これは教習所で教わったマニュアル車のスタート方法である。これが
まちがっていた
なんとなくこの辺といったあいまいなものになってしまう。
また回転があがっているときに半クラッチ状態になるのでクラッチの消耗が早いのだ。
そしてポルシェはクラッチが弱い。なぜポルシェはクラッチが弱いのか?
一説によるとクラッチが強すぎるとギアボックスが壊れてしまうためという事であるが定かではない
ただ前述の方法でクラッチをつなげていると
2万キロももたない
というのは事実らしい。ただしくはこうである
アクセルはいっさい踏まず(のせているだけ)アイドリング状態でクラッチをゆっくりあげる。
するとアイドリングが落ちて車が沈み込むような感じになるときがある。
これがクラッチをあてた状態だ。
クラッチがあたったらゆっくりとアクセルを踏み回転数を上げつつ、クラッチをゆっくりつなげていく。
このクラッチがあたる感覚がわかれば
坂道発進なんてへのかっぱ
(なんと古臭い表現なんだ。)である
[さりげない坂道発進]
教習所式坂道発進はサイドブレーキを使いアクセルをふかしながらクラッチをつなげ
車が動こうとしたらサイドブレーキをおろすといった手順である。
なれてくるといちいちサイドブレーキをかけたり、はずしたりが面倒になり
アクセルとクラッチワークだけでやろうとする。
ブレーキを踏んでいた右足を瞬時に放し、アクセルを踏みながらクラッチをつなげる。
これでもいいのだが坂がきついとちょっと車がずり下がる、どうしてもブレーキから
足を放してからクラッチをつなげるまでのタイムラグが生じてしまう。
さりげない坂道発進はこうである
ブレーキを踏みながらクラッチをあてる
クラッチがあたったらブレーキを放す(この状態でよほどの急坂でないかぎり車は下がらない)。
アクセルをゆっくり踏みながらクラッチをはなす。こうすれば
車は1cmも下がらず
前進するのである。はじめはクラッチをあてた状態でブレーキを放しても車が動かず、
エンストもしない感覚にとまどうがすぐになれる。
911は実用車?!なかなか減らない燃料計まず燃費だが、高速なら 10km/Lは楽勝 |
である。 市街地でも8km/L前後は確実だ。この燃費のよさはとても3200ccの車とは思えない。
ハイオク限定だが最近は90円/Lぐらいなので移動コストは10円/kmぐらいだろう。
1万kmでいくらかかるか計算するとガソリン代が10万円、オイルが7万円、クラッチの損料が6万円、
タイヤ損料が10万円、その他2万円でで計35万円となるオイルは5千km交換、クラッチは5万km交換、
タイヤは後輪1.0万km、前輪2.0万kmで計算した。保険、駐車場、車検費用などはいれてない。
先ほどの35万円は35円/kmとなる これは100kmで3500円となる
早い話、二人で乗れば電車より安い。
しかし、これには先ほどの保険、駐車場、車検費用が入っていない。
これらはいっさい移動しなくても掛かってしまういわば基本料金みたいなものだ。
この金額はピンキリである。自宅に車庫があり、自賠責のみであれば月1万円もかからない。
都心で駐車場を借り、多額の任意保険に入っていれば月10万以上掛かってしまう。
現実にはこの保険、
駐車場費用が一番つらい
のである。
実用性に話を戻すと、燃費以外にはトランクスペースが以外と詰め込めるという事である
911のトランクはフロントにあるのだがで那須サイトの帰りに
4人分の荷物他を詰め込んで4人乗りが可能であった。
特に今回のカプリオレは前回のクーペに比べるとルーフが高いので後ろの席も楽である。
エアコンはないのだがヒーターとクーラーが別々についている
このヒーターは
恐ろしいくらいに効く。
冬場オープンでもヒーターを最強にしておくと汗ばむ位だ。
逆にクーラーはほとんど効かない。よって夏の渋滞はいくらオープンにしても、ルーフを閉じても
地獄である。
パワステがなく、タイヤサイズも前205/55、後ろ225/50なので車庫入れも重労働である。
ポルシェの走行費(維持費)について(追記) [メインテナンス記録]
ほぼ4年間この車を維持してきたので保険、税金、駐車場など全維持費を含めた走行費用について詳細を計算してみた。
那須往復をメインとし2年間で約30000km走行として試算したものである。→試算表
一般にポルシェなどのスポーツカーは維持費が高いというイメージが強いがこの車に関して言えばそれは誤りである。
ポルシェだから多少割高になると思える費用はオイル、タイヤ、整備費などが考えられるが
全体のコストの割合からみると2割前後であり、これは10km/リットルという好燃費を考慮すれば十分相殺できるものである。
ちなみに全コスト(車両購入費を除く)から東京那須の往復費用を計算すると約32,000円となるが
3人で新幹線往復+レンタカーを利用した場合は45,000円ほどになる
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