2001年9月22日土曜日

サイトに架ける橋



サイトに架ける橋。

隣地の佐藤ファミリーの提案により
サイトの中央を流れる川に橋をかけることになった。
佐藤ファミリーの敷地は川により分断されているので
橋をかければ敷地は一体化する。
橋の長さは増水時も考慮すると約4mは必要である。
今までも長さ2mほどの小橋を下流にかけているが
増水時に流されてしまったことがあるのだ。
4mのスパンを飛ばすのは構造的にも難しいので
途中に杉丸太の橋脚を2本設置した。ログサークルであまった
直径30~40cmほどの丸太の利用である。
4mの橋梁部分は腐らないように工事現場にある
アルミの足場板を利用してみた。この足場板の上に木板を張り
完成予定である。写真は丸太の橋脚の上にアルミ足場板をのせ
そこに今まであった小橋を試しにのせたところである。
うまく作ればそれっぽい橋が出来そうだ。
佐藤ファミリーの敷地もシノダケを刈り込み視界が開けたので
この橋が完成すればサイトの活動範囲は一気に広がるのである。

9/22日の早朝東京をスタートした。途中恒例になった大谷PAで朝食となった。
東京はまだ小雨まじりの天気であったが大谷は晴れていた。
大谷PAからサイトに向かう時はまるで青空のキャンパスに描かれたような
筋雲が非常に美しく、秋を知らせてくれた。
サイトには8時半に到着。工事も進み外壁の塗装がしてあった
瓦土間も敷きこまれていていい感じである。
風呂場もほぼ出来上がっていた。真正面に雑木林を眺めることができる。
10時に工務店の方を打合せを始めた頃佐藤ファミリーが登場した。
昼まで打合せをしたのちサイトで佐藤ファミリー持参の
食材でランチとなった。最高の天気である。
こんなにすばらしい天気は年間に何日もないであろう。
しかしこんな幸福な時間を邪魔するやなヤツが現れた。
スズメバチである。キイロスズメバチとさらに大きなオオスズメバチである。
すっかり秋らしくなり彼らも攻撃的になるシーズンである。
ビールや果物の匂いにつられてやってくるようだ。
近くにこられるとさすがに不気味で怖い。
肩をすくめるようにして静かにその場を逃げるしかない。
とビビッていると1匹のスズメバチが飲みかけの缶ビールの口に入り込んだ。
チャンス到来!間髪をいれずに口を塞ぎ缶ビールを揺すってビール攻めにした。
これで羽が濡れすぐには飛び立てないはずである。
そこで缶ビールを逆さまにおき一気に上から踏み潰した。
何回も何回もこれでもかといった具合である。
さすがにスズメバチは缶の中でご臨終のはずだ。
缶は見事につぶされていたのでそれを確認することは出来なかったが...
憎きスズメバチを成敗して気をよくしたところで夕食の買出しにでかけた。
佐藤ファミリーが大きなホットプレートを持ってきていたので
今夜のメニューはお好み焼きと秋の味覚である[七輪さんま]、[きのこ汁]ということになった。
買出し後、グリーングリーンに立ち寄りサイトに5時に戻った。
鈴木誠商店に頼んでいた生ダル10Lもすぐにやってきた。
秋の味覚+10L生ダルパーティとなった。
しかしこの日は恐ろしく冷え込んだ。なんと気温は14度まで下がり
風呂上がりの体には堪えた。
急激な冷え込みのせいかユキがいち早く元気をなくし寝てしまった。
この日は満天の星空となり佐藤ファミリーは赤デッキにテントを張ってその星空のもとで夜を過ごした。
翌朝もすこぶる快晴。な、なんと気温は1度!!
とても9月とは思えない状況であった。
とはいえ夕べの10Lがまだ残っていたので朝からビールとなった。
それにしてもすばらしい天気が続いている。
佐藤ファミリーのサイト進出計画などで話題が盛り上がり、その後近くにあるミニログの
展示場なども視察にいった。
結局帰路についたのは4時になってしまった。
連休中日なので道はさほど混んでいないだろうと甘く考えていたが東北道は栃木ICか大渋滞。
一般道におりて夜10時に家に着いた。

2001年9月8日土曜日

文明開化



キャビンに灯る電球。


サイトに電気がやってきた。
思い起こせばまさしく原始林のように
サイトを覆い尽くしていたシノダケに剪定バサミで挑んでから8年以上がたつ。
当時は那須塩原まで新幹線できてそこからトレン太君でサイトにアプローチしていた。
剪定バサミで根際を刈り込みまだ歩けないタツキの居場所を確保する。
それから周囲に少しづつ開拓地を広げていく。
そんな開拓時代を思い出しながら光り輝くはだか電球を眺めていた。
電球はやけに明るい。60Wの白熱球だが明らかにガソリンランプより明るい
ガソリンランプは黄色っぽい光であるが白熱灯のクリアーな明るさはやはり違う。
スイッチを押すとパッと家の中が明かりに満たされる。
やはり電気は偉大だ。東京電力はエライ!
と思いつつも何か失ってしまうものも感じる。
今までは夕方から夜にかけての微妙でやさしい光りの変化をほの暗いランプに照られた
キャビンの中から眺めていた。そこにはキャビンと外の明るさに繋がりがあった。
しかしこの電気の明るさはいきなりキャビンの中を煌々と照らし
昼間のようにしてしまうため外の暗さをさらに暗いものにしてしまう。
電気を点けた瞬間に外との関係が閉ざされてしまうようでもある。
得るものがあれば失うものもある。 今回も土曜の早朝那須に向かった。8時半にサイトに到着すると
工事の人もほぼ同時に到着して早速作業に取り掛かっていた。
中に入って工事の進捗具合をみていた。
内部も大分、形が出来つつありイメージがはっきりしてきている。
すると自動車が止まる音がした。工事の人がまた来たのかと思っていたが
急に由紀たちがはしゃぐ声がしたので外に出てみると
佐藤家が突然現れていた。
なんと昨晩、幸の湯に泊まったとの事であった。
予期せぬひかる君の登場でタツキは急に元気になったようである。
10時から業者の方と打合せをしてお昼にはみんなで
黒磯に買出しにいき、お昼は定番のラーメン屋にいった。
やはりここの塩ラーメンはうまい!
昼飯の帰りに河川敷のキャンプ場で
みんなで遊んだ。石投げをして何回跳ねるかという古典的な遊びであるが
子供たちも結構をはまっていた。
実はサイトの増築工事に刺激されたらしく隣地の佐藤家も動き出すらしい。
まずは敷地内のシノダケ刈をしてそこにデッキを作る計画である。
さらに予算が許せば小屋も建設したいらしい。
という事でデッキの参考例ということでフォレストヒルに寄った。
ここも佐藤家にはかなり刺激になったようでデッキプランはさらに現実味を帯びてきた。
サイトに戻り佐藤家は今夜の宿である近くのペンションに向かった。
我々は黒磯で購入した延長コンセントと電灯を
キャビンに設置し工事用の仮設電気のケーブルにつなぎ感動的な
点灯となったのである。実は電灯以外にも家からDVDドライブとUSB
スピーカーを持ち込んでいた。キャビンでDVD映画を満喫してしまおうという
企みなのである。
その後守屋家のみでフォレストヒルのレストランで夕食を楽しみ。
夜はなんとDVD鑑賞となった。サイトでDVDを大音響で楽しめるとは...
電気ケーブル1本で生活は激変してしまう。
翌朝は久しぶりに田舎道ウォーキングを楽しみフォレストヒルのレストランで
朝食となった。夜から雨が降っていたがこの時は急に明るくなり朝日が心地よい
贅沢な時間を堪能できた。
サイトに戻り佐藤家と合流し、帰路についた。

DVDを見るタツキ。