キャビンに灯る電球。
サイトに電気がやってきた。
思い起こせばまさしく原始林のように
サイトを覆い尽くしていたシノダケに剪定バサミで挑んでから8年以上がたつ。
当時は那須塩原まで新幹線できてそこからトレン太君でサイトにアプローチしていた。
剪定バサミで根際を刈り込みまだ歩けないタツキの居場所を確保する。
それから周囲に少しづつ開拓地を広げていく。
そんな開拓時代を思い出しながら光り輝くはだか電球を眺めていた。
電球はやけに明るい。60Wの白熱球だが明らかにガソリンランプより明るい
ガソリンランプは黄色っぽい光であるが白熱灯のクリアーな明るさはやはり違う。
スイッチを押すとパッと家の中が明かりに満たされる。
やはり電気は偉大だ。東京電力はエライ!
と思いつつも何か失ってしまうものも感じる。
今までは夕方から夜にかけての微妙でやさしい光りの変化をほの暗いランプに照られた
キャビンの中から眺めていた。そこにはキャビンと外の明るさに繋がりがあった。
しかしこの電気の明るさはいきなりキャビンの中を煌々と照らし
昼間のようにしてしまうため外の暗さをさらに暗いものにしてしまう。
電気を点けた瞬間に外との関係が閉ざされてしまうようでもある。
得るものがあれば失うものもある。 今回も土曜の早朝那須に向かった。8時半にサイトに到着すると
工事の人もほぼ同時に到着して早速作業に取り掛かっていた。
中に入って工事の進捗具合をみていた。
内部も大分、形が出来つつありイメージがはっきりしてきている。
すると自動車が止まる音がした。工事の人がまた来たのかと思っていたが
急に由紀たちがはしゃぐ声がしたので外に出てみると
佐藤家が突然現れていた。
なんと昨晩、幸の湯に泊まったとの事であった。
予期せぬひかる君の登場でタツキは急に元気になったようである。
10時から業者の方と打合せをしてお昼にはみんなで
黒磯に買出しにいき、お昼は定番のラーメン屋にいった。
やはりここの塩ラーメンはうまい!
昼飯の帰りに河川敷のキャンプ場で
みんなで遊んだ。石投げをして何回跳ねるかという古典的な遊びであるが
子供たちも結構をはまっていた。
実はサイトの増築工事に刺激されたらしく隣地の佐藤家も動き出すらしい。
まずは敷地内のシノダケ刈をしてそこにデッキを作る計画である。
さらに予算が許せば小屋も建設したいらしい。
という事でデッキの参考例ということでフォレストヒルに寄った。
ここも佐藤家にはかなり刺激になったようでデッキプランはさらに現実味を帯びてきた。
サイトに戻り佐藤家は今夜の宿である近くのペンションに向かった。
我々は黒磯で購入した延長コンセントと電灯を
キャビンに設置し工事用の仮設電気のケーブルにつなぎ感動的な
点灯となったのである。実は電灯以外にも家からDVDドライブとUSB
スピーカーを持ち込んでいた。キャビンでDVD映画を満喫してしまおうという
企みなのである。
その後守屋家のみでフォレストヒルのレストランで夕食を楽しみ。
夜はなんとDVD鑑賞となった。サイトでDVDを大音響で楽しめるとは...
電気ケーブル1本で生活は激変してしまう。
翌朝は久しぶりに田舎道ウォーキングを楽しみフォレストヒルのレストランで
朝食となった。夜から雨が降っていたがこの時は急に明るくなり朝日が心地よい
贅沢な時間を堪能できた。
サイトに戻り佐藤家と合流し、帰路についた。
DVDを見るタツキ。
0 件のコメント:
コメントを投稿