絵巻きに登場する火鉢
『枕草子』二十八段
「火をけの火、すびつなどに手のうらうちかへしうちかへし、
おしのべなどしてあぶりをるもの...」
日本は夏蒸し暑く、冬は雪が降るほど寒いと言うかなり温度変化の激しい国で
その、温度変化に対応するために出し入れ自由で持ち運び便利な火鉢が生まれた。
平安時代には土・木・金属の方形、長方形、円形の火鉢が使われたそうだ。 という事で那須サイトでも大昔の日本人が発明した究極のモバイルヒーター「火鉢」を導入した。
円形で黒無地の渋い火鉢である。
この火鉢と瓦土間がとてもいいコンビネーションで気に入った。
火鉢は暖房器具だけでなく調理器具としても非常に楽しいグッズである。
特に餅を焼くにはこれ以上のものはない。
火鉢のそばに腰をおろし暖をとりながら餅をちょこちょことひっくり返し
膨らんでいく様子を楽しむ。
日本人に生まれて良かったと実感できるひとときである。
今回はタツキが学校のある土曜午後1時にスタートした。
アクセスは思っていたより遥かに順調で3時にはスーパーいけがみに到着した。
夕食などの買出しを済ましサイトに向かった。
この時期の那須はひっそりしてしてすっかり葉を落としたサイトは明るくさわやかな印象だ
考えてみると母屋が完成してから家族3人で来たのは初めてであった。
夕食は炊き込み御飯。実は今回は火鉢以外にも和物を持ってきていた。
飯炊き用の釜である。ガスコンロに乗せて使用するタイプであるが
蓋が重く結構本格的な釜だ。
「始めチョロチョロ、なかパッパ、赤子なくとも蓋とるな。」
の教えどおり弱火で炊き、蓋がグズグズを動き出したら強火にして水気を取りそのあとは蒸らす
というごはん炊きの基本を再認識させてくれる一品である。
スイッチひとつで無難に炊きあげ保温する炊飯器とはまったくコンセプトが違う。
那須サイトの基本は非日常を楽しむことである。
便利であるというより楽しむ事が基本なのだ。
翌朝は恒例田舎道ウォーキングを楽しんだあと朝食。
この時期は葉がなく、太陽が低いので土間の奥まで日が射し込むので本当に気持ち良い。
夜のうちに冷え込んだ瓦土間は太陽のエネルギーをどんどん吸収しながら部屋をあたためてくれる。
昼前に昼食&夕食の買出しとガソリン補給のため黒磯まででかける。
昼はパスタ。ゆっくりと初冬の那須を楽しむ。夕食のあと8時ごろサイトを出た。
この時間は道を順調で10時前には東陽町に着いた。
火鉢で餅を焼くタツキ
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