土曜日に彼らは突然襲ってきた。猿である。昼前にたまたまデッキに出たとき何かが動いた気配を感じアプローチに回ってみると猿が横ぎって駐車スペースに向
かっているのが見えた。私は近くにあったバケツと棒を持って猿に向かってバケツをタタキ追い払おうとしたが猿は私の車を駆け上がりウッドフェンスの上に上
り私を睨みつけた。私も大声を上げて追い払おうとしたが逃げる様子はまったくなくこれ以上威嚇したら逆に攻撃するぞといった感じだった。よく見ると屋根の
上にも数匹の猿がいて中には子猿もいた。子供を守ろうと必死らしくこれ以上威嚇すると自分の身の危険を感じた。そこで家に戻り中から屋根窓を激しく開け閉
めした。屋根にいた猿たちは驚いたようで逃げていったようだった。しかしこれで終わりではなかった。昼すぎに今度はデッキの正面に堂々と現れガマズミの実
を奪い取った。私も棒を持ち追い払おうとデッキに出るとまたもや私も睨みつけてきた。コノヤローと棒を突くと猿は逃げて行ったが子ザルなど数匹も近くにいたらしくみんながその後を追うように林の中に走りこんでいった。この時期は冬に備え栄養を蓄えようと人里まで下りてきてこのような事をするのかもしれな
い。サイトの屋根は勾配が緩く(2寸)猿たちには快適なアウトドアリビングになっているのかもしれない。さらに西側には屋根に接するように高木があり、こ
の木を渡って屋根に来ているようである。対策を考えた方がよいかもしれない。
今回は水曜から日曜未明までいつものように猫二匹をつれて那須分室にやってきた。天気に恵まれ金曜には朝一番に平成の森に行き駒止の滝を目指して単独トレイルをした。朝一番といってもここは管理された森で9時前には入れない。10日ほど前に訪れたがその時は紅葉のピークまであと少しといったところであったが今回はピークを過ぎてしまったらしく半分ほどは落葉していた。
紅葉を演出するのはモミジ、カエデがメインである。モミジとカエデの違いは何か?私見だがモミジは紅葉とも書くので紅葉する木の総称をモミジと呼んでい
て、カエデはカエル手が短縮したという説があるので掌状の葉をカエデと呼んでいたのではないだろうか?それが混合されてたまたま○○○モミジとよんだり
△△△カエデと呼ぶようになったと思われる。 どちらもカエデ科の植物(モミジ科はない)である。イロハモミジはイロハカエデとも呼ばれている
ミヤコザサが生い茂る森の中を一人で歩く、辺りに人影はない。こんな時に頼りになるのは腰にぶら下げた熊鈴である。人間の存在をクマに伝えるための鈴だが落ち葉を踏む音と、時どき野鳥がさえずる以外は静まり返った森ではこの鈴のカランカランという音が想像以上に大きく聞こえる。コースにはところどころに熊よけ用の缶と金槌が置いてある。金槌は熊と戦うための道具ではなく、缶をたたいて人間がいることを熊に伝えるためである。熊は臆病な動物なので人間の気配を感じると近づかないし自ら攻撃をしかけることはないらしい。そもそも草食系である。怖いのは偶然出会ってしまうことで、そうなると臆病な熊も戦闘モードになる。出会ったら熊を刺激しないようにゆっくりと後ろに下がりなさいと注意看板には書いてあった。
平成の森では駒止の滝に行くルートが二つある。メインルートは滝に向かう最短ルートであるが昔管理用の道路として利用していたらしく幅が広くで大きめの砂利が敷かれていて歩きずらく山歩きの趣にかける。もう一つは森の中を蛇行しながら滝に向かうルートでこちらの方が圧倒的にいい。しかしメインルートで滝を目指す人が多く(初めて来た時は私もこのルートを歩いてしまった)もったいないなと思う。滝には駐車場があるので徒歩で訪れた人には少し興ざめであるが紅葉の山肌深くに流れ落ちている滝を見下ろすのは気持ちいいものである。
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