2001年8月4日土曜日

三つ巴戦



参戦したミヤマクワガタ

それはカブトムシ、ミヤマクワガタ、オオスズメバチによる三つ巴戦であった。
サイトのクヌギの大木に井戸の掘削のために切られた枝が
このところ昆虫たちに大人気である。
よほどおいしい樹液がでているのであろう。
当然一番おいしい樹液がでている場所の陣取合戦となる。
初めはカブトムシと小振りのミヤマクワガタの戦いであった。
体の大きさではカブトムシがふたまわりほどおおきかったが
ミヤマクワガたは唯一の武器であるクワでカブトムシの横腹を果敢に攻撃した。
カブトムシは始め無視していたがしつこいミヤマクワガタの攻撃に苛立ち反撃した。
ミヤマクワガタのクワを足で押え込み体を廻り込むようにしてミヤマクワガタの
背中にのりあげクワの攻撃をかわすと一気にミヤマクワガタを押し出したのである。
ミヤマクワガタは力の差を感じたのであろうか少し離れた場所に移った。
次に現れたのがオオスズメバチだ! サイトでは以前から夏~秋にかけてスズメバチをみかけるが
小振りのキイロスズメバチであった。
しかし今目の前でミヤマクワガタに攻撃をしかけているのはまぎれもなく
オオスズメバチである。
体長はミヤマクワガタとほぼ同等で4cmはある。
そして頭はあたかも黄色いおおきなヘルメットをかぶっているように見える。
日本に棲息する野性生物で最も恐ろしいのがスズメバチなのだ。
年間の犠牲者の数はマムシやクマなどを抜きダントツトップである。
ちなみにスズメバチの毒が原因で死亡するのではなくその毒に体が過剰反応し
ショック状態に 陥り死亡してしまうらしい。
スズメバチの毒という抗原に対する抗体反応という訳である。
そして抗体の値は刺されるごとに高くなる人が普通だが
高くなってもすぐに下がってしまう人もいるらしい。
また刺された事がないのに始めから高い値の人もいるのである。
この抗体の値が高いほど刺されたときにショック症状がでやすいのである。
みなさんスズメバチを見かけたら静かにその場から立ち去りましょう。
特にこれから秋にむかって攻撃的になるようです。
オオスズメバチはミヤマクワガタと陣地争いを始めたが
この争いは長続きせづお互い 離れてしまった。
カブトムシは意に感せずといった具合であったが三者は微妙な距離を保ちながら
お互いを牽制しているようにも見えた。
今回も土曜日の早朝に東京をスタートしてサイトに7時過ぎに着いた。
着いたとたん朝だというのに雷鳴がとどろき豪雨が降り出した。
夕方ならともかくこんな朝から雷雨とは初めての経験である。
東京は雨不足だというのに那須は本当に雨がよく降るところである。
午前中は工務店の方と現場内で打ち合せをした。
朝の豪雨がウソのように昼前から青空がでてきた。
そして夏の那須とは思えないさわやかな気候になったのである。
打ち合せ後黒磯で昼食と買い出しをしてサイトに戻り
夕方グリーングリーンの手前にある一望閣で入浴した。
今回は3人ということもあり夕食は近くのレストランに行くことにした。
近くにフォレストヒルズというペンション村&ホテルの施設がある。
そのホテルのレストランにトライしたホテル客のみではなく一般客も OK
ということなので7時に予約した。

このホテルとペンション村は
ウオークデッキが木立の中を巡るように
設置されていてなかなかいい感じである。
ユキも気に入ったようだ。
レストランの食事もまあまあである。
朝食も予約をすれば OKということなので
早速8時に予約をいれた。
朝食可能なレストランがこんなに近くにあるとはすばらしい。
翌朝いつものように田舎道ウオーキングのあと
レストランで朝食をゆっくりと楽しんだ。
ちなみに朝食1000円、夕食1800円の合計2800円で
まるでホテルに泊まった気分が味わえたのである。
サイトに戻りカブトムシのたまごさがしとなった。
以前捕まえたカブトムシのカップルがそろそろ産卵していないか
飼育ケースの土を出し調べてみたのである。
するとなんと10個以上のたまごが確認できた
早速別の飼育ケースに土を入れ採集したたまごを埋めた。
この作業にタツキはかなり興奮状態であった。
その後矢板の温泉に入りIC近くで開催していた世界昆虫展によった。
タツキのお気に入りであるヘラクレスオオカブトも実物(標本)が見れたので大喜びである。
そしてあの恐ろしいオオスズバチの標本もそこにはあったのである。

オオスズメバチの標本

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